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慢性硬膜下血腫の診断・治療

慢性硬膜下血腫とは、軽い頭部外傷から数週間から数か月後に、徐々に頭蓋骨と脳の間(厳密には脳を覆う硬膜の下)に徐々に出血を生じ、血の塊(血種)となって脳を圧迫することにより、上下肢の麻痺や呂律困難、意欲低下や性格の変化など認知症のような症状が生じる疾患です。(明らかな外傷がない場合もあります。)

高齢になって頭蓋骨と脳の間に隙間が増えると、外傷後かなり時間がたってから発症する場合があります。

治療は軽症の場合は内服などで経過観察となる場合もありますが、ある程度大きくなっている場合は手術が必要になります。

手術は局所麻酔で可能で、頭蓋骨に小さな穴をあけ、血種を洗浄除去、中に血がたまらないように管を入れます。管は通常翌日に抜去し、1週間程度で退院可能です。

頭部CTで容易に診断可能ですので、特に高齢の方で急激に上記のような症状を生じた場合はまずCT検査を行うことをお勧めします。

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