パーキンソン病の診断・治療
パーキンソン病は脳のドパミン神経細胞の減少により、手足の震えや、動作の緩慢さなど特徴的な運動機能障害を示す指定難病です。
特徴的な運動症状は以下の4つです。
振戦
1秒間に10回未満の比較的ゆっくりとした震えです。手足の他に口唇や顔面にみられることもあります。安静時に目立ち、動作を開始すると消失することが多いのも特徴です。
無動(あるい寡動)
動作が全般にゆっくりになり、歩幅や手の振りが小さくなったり、最初の一歩が出なくなったり(すくみ足)します。顔の表情が乏しく、会話も小声で滑舌が悪くなります。
筋強剛(筋固縮)
筋肉に緊張があり、他人が手足を動かした時にうまく力を抜くことができません。ガクガクと歯車がかみ合うような抵抗を感じることが特徴です(歯車様筋強剛)
姿勢反射障害
バランスが崩れたとき、これを支える足がでないため、そのまま転倒しやすくなります。倒れる際にも手をつくなどの反射動作ができず、棒のように倒れます。
治療
ドパミンを補う薬物療法が基本になります。
また現在では脳内に電極を入れて刺激する手術療法もあり、症状に応じて医大などにご紹介します。